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仏ロレアル2017年売上高260億ユーロ達成で増収増益

仏ロレアルは、2017年の売上高が260億2000万ユーロで前年比4.8%増を達成したと、2月8日、発表した。営業利益は前年比3%増の46億8000万ユーロで、純利益は前年比15.3%増の35億8000万ユーロと増収増益だった。すべての事業部門で売上高の成長を記録したが、「ランコム」、「イヴ・サンローラン・ボーテ」などプレステージブランドを展開するロレアル・リュクス事業部がアジア市場を中心に急成長した。

事業部別では、ロレアル・リュクス事業部の売上が前年比010.5%増の84億7170万ユーロを記録した。ランコムのスキンケアライン『ジェニフィック』やメイクアップ『ムッシュビッグ・マスカラ』、『ラプソリュ ルージュ』などの人気高騰で2桁成長を達成した。コンシューマー・プロダクツ事業部の売上高は前年比2.2%増の121億1870万ユーロだった。アメリカとフランスの市場が引き続き厳しい状況で成長が減速した。ヘアケアを展開するプロフェッショナルプロダクツ事業部は第4四半期に売上高を回復して0.2%増の33億5040万ユーロの売上高だった。「ラ ロッシュ ポゼ」、「ヴィシー」などを展開するアクティブコスメティック事業部は堅調に売上を伸ばし20億8290万ユーロ(前年比5.8%増)と、初めて20億ユーロを超えた。

地域別に売上高をみると、アジア太平洋地域で二桁台の成長を記録しており、特に中国市場が好調に推移した。西ヨーロッパ市場(前年比2.6%増)、北米市場(前年比1.7%増)は好調だったが、アフリカおよび中東地域ではマイナス成長(前年比7.1%減)だった。

2017年はデジタルエッジを強化した年で、Eコマースとトラベルリテールの販売チャネルでのポジショニングを積極的に行った。売上高が20億ユーロに達した Eコマースは前年比33.6%の増加となった。

同社の取締役会は、4月17日に年次総会でジャン・ポール・アゴン(Jean-Paul Agon)理事長とベレン・ガリョ(BelénGarijo)理事長の任期を4年間延長することを提案する予定。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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