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栄養価ではアーモンドミルクより豆乳が勝る

アーモンドミルクや豆乳などの植物性乳飲料の栄養価を比較した研究結果が1月29日、カナダのMcGill Universityからプレスリリースされた。

乳糖を含まないため牛乳が飲めない人にも適することや、コレステロールやGI値が少ないことなどから植物性乳飲料は一定の人気を保っているものの、その栄養価を調査した研究は少ない。今回は、世界でも生産量、消費量の多い植物性乳飲料のアーモンドミルク、豆乳、ライスミルク(玄米ミルク)、ココナッツミルクの4つの栄養価を牛乳と比較した。飲料はすべて無糖、240mlの栄養素含有量を調査した。その結果、植物性乳飲料の中では豆乳の栄養価が一番だったことがわかった。豆乳は最もバランスのとれた栄養を持ち、抗発がん性が期待されるイソフラボンを多く含む。ただし、独特の「豆臭さ」と抗栄養素(栄養素の消化吸収を減少させる物質)が含まれていることに懸念があるとされた。

そのほかの製品は以下の通り:ライスミルクは、乳頭(ラクトース)は含まなくても甘い味で飲みやすく、比較的栄養素は少なかった。大豆やアーモンドのアレルギーを持つ人には、代用品として使用できる。ココナッツミルクはタンパク質を含まずカロリーも少ないが、ほとんどは脂肪でできている。悪玉コレステロール値を低下させる効果がある。2カ月以上の保存で栄養価が下がる。アーモンドミルクは体重管理に役立つ不飽和脂肪酸を多く含み、悪玉コレステロール値を低下させる。

研究者らは、植物性乳製品の栄養プロファイル、風味および質感に対する加工方法の効果の調査のため、より多くの研究を行う必要があると付け加えている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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