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ブドウ種子抽出物を含む日焼け止めの安定性を評価

環境要因に敏感なブドウ種子抽出物の日焼け止め成分とカテキンの安定性を調査する試験結果が8月26日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、気候区分IVb(30度、65%RHを平均とする環境)でのブドウ種子抽出物を含む日焼け止め製剤の化学的および機械的な加速安定性および長期安定性を評価。加速安定性試験は30度±2および50度C±2、相対湿度75±5%で6か月間、および5°C±5での長期安定性試験は5度±5で実施された。

その結果、試験しすべての製剤は高温条件で安定性が弱くなった。ブドウ種子抽出物を含む日焼け止めのカテキンおよびエピカテキンの含有量は50度でそれぞれ37%および50%に減少したが、UVフィルターは安定していると考えられた。時間の経過とともにカテキンが大幅に減少したにもかかわらず、ブドウ種子抽出物のポリフェノールはさまざまな保存条件下で変化が見られなかった。ブドウ種子抽出物を含む日焼け止めのSPF値と耐水性は試験中も維持された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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