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手湿疹におけるレチノイド受容体の発現の解明

手湿疹におけるレチノイド受容体の発現機序を検討した研究が34日、「International Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

手湿疹は一般的な皮膚病で、病因は多因子性である。パンレチノイン受容体アゴニストでありビタミンA誘導体(レチノイド)のアリトレチノイン経口投与は、慢性手湿疹の治療での有効性が証明されているが、正確な作用メカニズムは完全には理解されていない。今回の研究では、手湿疹患者の皮膚におけるレチノイド受容体の発現レベルを評価し、その役割の解明を目的とした。患者30人と健康な対照30人の臨床検査を実施し、また、レチノイン酸受容体およびレチノイドx受容体の組織レベルを定量リアルタイムPCRqRT-PCR)で測定した。

その結果、レチノイン酸受容体およびレチノイドx受容体の発現レベルは、対照群と比較して患者群でダウンレギュレートが認められた。さらに、オスナブリュック手湿疹重症度指数(OHSI)とレチノイン酸受容体およびレチノイドx受容体発現レベルとの間には、統計的に有意な負の相関がみられた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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