概要
ミシマサイコ(三島柴胡)はセリ科の多年草。夏から秋にかけて、黄色の小さな花が集まって咲く。根を漢方で柴胡といい、解熱・鎮痛・消炎などの作用がある生薬として、多くの漢方製剤に配合されている。独特のにおいがあり、少し苦味のあるものが良品とされる。江戸時代に、静岡県の三島地方で採取されたものが大変良質なことから三島柴胡と呼ばれるようになった。かつては本州以南の日当たりのいい山野に自生していたが、現在では野生のミシマサイコはほとんど消滅し、栽培品が使用されている。
美容へのアプローチ
薬理作用として脂質低下作用や、抗炎症作用などが知られるミシマサイコの根から抽出したエキスは、肌の引き締め効果に優れており、フェイス・ボディの引き締めクリームやマッサージクリームに配合されることが多い。また、保湿にも効果的で、年齢を問わず使える化粧水やシートマスク、パックなど幅広い化粧品に応用されている。