マンダム決算、8期連続増収で過去最高を更新

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2018.05.9

編集部

化粧品・香水の製造販売などを手掛ける株式会社マンダム(大阪府大阪市)は9日、都内で2018年3月期決算説明会を開催し、売上高が前期比5.2%増の813億8600万円、当期純利益が同9.4%増の60億8600万円となったと発表した。「連結売上高は8期連続増収で過去最高を更新した」(取締役 専務執行役員の亀田泰明氏)。

国内事業の進捗を見ると、男性事業の『ギャツビー』は特に首都圏における天候不順により清涼感の強い“アイスタイプ”の需要が落ち、夏シーズン品は苦戦を強いられた。「2018年度は買い場づくりを強化していく」(亀田氏)。また、直塗りデオドラントはトップシェアは取れず、2018年度もトップ奪回に向けて攻勢を図る。

『ルシード』については、昨年8月にリニューアルを実施したことから、スキンケアシリーズが好調に推移した。特に薬用トータル乳液はTVCMにより店頭展開を強化し市場での存在感を高めた。

女性事業を見ると、クレンジングシート『ビフェスタ』が2桁を超える伸長を見せ、市場シェアは15%に上る。また、アイメイクアップリムーバーも堅調に推移し、市場シェア50%以上を占めた。

一方、インドネシア事業については、『ギャツビー』が好調で、『スタイリングポマード』に追加アイテムを販売するなどしてスタイル提案幅を広げた。「インドネシアではバーバースタイルが高い支持を得ており、このブームは当面継続していく」(亀田氏)と見ている。

女性事業の『ピクシー』はヤング女性向けのリップクリームが好調に推移。12月に新製品『MATTE IN LOVE』を発売開始したほか、ビューティブロガー活用によるブランド情報発信などを行い、ヤング女性とのコミュニケーションを強化した。

第12次中期経営計画「MP-12」(2018年3月期~2020年3月期)の進捗状況を見ると、直近の年平均成長率は男性事業が2.8%(計画3%以上)、女性事業が17.5%(同10%以上)、海外事業が7.1%(同10%以上)となっている。

2019年3月期通期については、夏シーズン品の取り組み強化による売上拡大のほか、海外では『ギャツビー』スタイリング剤を中心とした男性事業の伸長を図るなどして、売上高が前期比1.7%減の800億円、当期純利益が同4.7%減の58億円を見込んでいる。

参考リンク
株式会社マンダム

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