ダークチョコの血流改善効果が視力にも?
2018.05.28
国際部
ダークチョコレートの摂取後に視力の改善が確認されたという研究結果が4月26日、「JAMA Ophthalmology」オンラインに掲載された。ダークチョコレートの摂取による血流、気分および認知機能の短期間の改善は報告されている。今回の研究は、これらの効果が視覚にも現れるかについて調査した。
試験は2017年6月25日から8月15日まで、病理学的眼疾患のない30人の参加者(男性9人、女性9人、平均年齢26歳)を、ダークチョコレート摂取群とミルクチョコレート摂取群の2群に無作為化割り付けし、クロスオーバー試験を実施した。評価は、チョコレート摂取後短時間(1.75時間後)での視力とコントラスト感度で行った。その結果、ダークチョコレート対ミルクチョコレートに比べ、ダークチョコレート摂取後のコントラスト感度はわずかに高く、視力はわずかに改善していた。両試験の結果を組み合わせたコンポジットスコアは、ダークチョコレート摂取後の視覚の有意な改善を示した。
研究者らは、「コントラスト感度および視力は、ミルクチョコレートと比較してダークチョコレート摂取後約2時間後に有意に高かったが、これらの効果の持続時間および実際の性能への影響に関してはさらなる試験が必要」と述べている。