東邦化学工業、海外子会社の生産設備の増設を実施へ

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2018.05.29

編集部

界面活性剤を中心とした化学製品の製造販売を手掛ける東邦化学工業株式会社(東京都中央区)は29日、海外子会社の生産設備などを増設する見通しだと発表した。増設費用は約30億円。2018年内の着工を目指す。

増設するのは、界面活性剤などの製造販売を展開する中国・上海にある東邦化学(上海)有限公司の生産棟1棟、原材料・製品倉庫の計4棟など。反応設備3基および付帯設備を導入する。生産設備能力は8000t/年。営業生産開始時期は2020年年央を予定している。

同子会社の販売計画によると、売上高は引き続き、界面活性剤やアクリレート製品などを中心に今後も着実な増加が見込まれ、このまま推移すると2019年末には、既存設備がフル稼働の見通しで、生産能力が不足することが予想される。

これに対応すべく、今回新たな生産棟および生産設備を増設する。また、現在、生産品目数の増加と販売数量の増加に伴い、製品並びに原材料の保管スペースが不足し、外部倉庫を利用している。今後の販売増加により、更なる保管スペースの不足が予想されており、構内保管が可能となるよう、工場敷地内に倉庫を新設するとしている。

東邦化学(上海)有限公司の増設をめぐっては、2015年10月1日に決定していた。この間、進出先の工業区の協力の下、現地関係当局への申請手続きと詳細設計などの検討を進めてきたが、今回ほぼ実現する見通しとなったという。

参考リンク
東邦化学工業株式会社

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