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肥満治療にはストレス解消と睡眠の改善が必要

肥満解消のためにはストレスや睡眠の管理といった「ホリスティック(全体論的な)」なアプローチが必要という研究結果が8月28日、「Obesity Reviews」オンラインに掲載された。デンマークの栄養研究所Clinical Nutrition Research Unit in HellerupのNina R.W. Geiker氏らによるこの研究は、睡眠不足、食欲増進、渇望、身体活動の動機付けの低下における精神的ストレスの役割に関する科学的証拠をまとめたもの。

Geiker氏らは今回の研究で、栄養状態および睡眠パターンの改善がストレスおよびその他の精神的障害の重症度を低下させる可能性があることを見出した。睡眠障害と栄養不良は、精神疾患の罹患率を高める可能性がある。さらに、ストレスは睡眠障害に関連しており、全身および腹部の肥満につながるジャンクフードなどの嗜好性の高い食品に対する感情的報酬(脳内報酬系)を増加させる。睡眠不足もまた、エネルギー摂取量の増加とエネルギー密度の高い食品の嗜好の増加という点でストレスと同様の影響を及ぼす。

研究者らは、ストレス管理ツールで減量を促進することができると述べている。ストレス軽減・対処プログラム、睡眠の質の改善、栄養補助食品が食欲をコントロールし、体重管理を改善することが可能かどうかを調べる研究が必要であると述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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