英蘭系日用品ユニリーバのブランドでスキンケアを展開するダヴは、『 Dove Men+Care 』ブランドより、父の日を記念して、アメリカの男性が有給育児休暇を取りやすくするようキャンペーン活動を開始したと6月4日、発表した。

将来の父親にメッセージを伝えたり、休暇中の資金援助、有給育児休暇の申請方法などを公式サイトで紹介して啓蒙活動を続ける。「 Dear Future Dads（将来のお父さんへ）」 というタイトルで動画を撮影しており、公式サイトへの投稿も開始した。

米ジェンダー研究財団Promundoの調査によると、男性が父親として子供と一緒に過ごす時間を従来より約3分の1増やすのに30年という長い年月が必要だったという。特に子供が誕生した直後の育児へのサポートは困難なようで、新米パパの約3分の2が育児に積極的に参加するために退職か、もしくは転職を考えたという。アメリカ人男性の15％は、子供が誕生した後に有給の育児休暇の福利厚生を受給した経験があるが、大半の新米パパは完全な育児休暇を取っていない。育児休暇を取らない理由は、職場での支援の欠如、職場復帰への懸念などがあがっている。アメリカ社会において、男性が育児休暇を取るのが簡単でないという実態が浮き彫りになった。

ダヴは、キャンペーン活動を通して企業をふくめ社会が男性の育児休業を認めるようイニシアチブを取る。『Dove Men＋Care』は米Promundoと提携して、今後も男性と家族に関する先駆的な調査を続ける。