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顔面モーフィング、若者を日焼け行動から護る

日光への曝露を減らすための顔面モーフィングによる実験の結果が5月10日、「Body Image」オンラインに掲載された。

米国サンディエゴ州立大学の研究者らによるこの試験は、皮膚がんのリスク行動を軽減させることを目的にデザインされた。モーフィング(morphing)とは、コンピュータグラフィックスの技法のひとつで、画像上のある物体を別の物体へと滑らかに変形させる方法のこと。液体から人型へ、植物が動物へなどの変形のほか、同一人物の加齢による変化モデルにも利用される。

今回の実験は、意図的に日焼けをした、もしくは日焼けをする予定のある若年成人219人を対象に、顔面モーフィングに健康情報の提供、マインドフルネスと健康情報、健康情報のみの3グループで無作為化比較試験を実施した。主要評価は屋外および屋内での日焼けの頻度と意図、副次評価は日焼けに対する行動、身体的イメージと影響だった。

その結果、顔面モーフィンググループは、ほかの2グループに比べて日焼けの頻度が低いことが分かった。また、このグループは日焼けしようと思う意思が低いことも報告されたが、この効果は1カ月後には弱くなっていた。これらのことから、顔面モーフィングは、意図的なUV曝露を減らすために短時間で効果的であるが、その効果は持続しないと結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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