国内でのマイクロビーズを含む製品の販売禁止を定めた法律が発効したことが6月19日、英国政府公式サイトからプレスリリースされた。

この禁止法（Ban）により、イングランドおよびスコットランドの小売業者は、マイクロビーズが添加されたフェイススクラブ、石けん、練り歯磨き、シャワージェルなどの化粧品およびパーソナルケア製品の販売ができなくなった。この法律は海洋環境に有害なプラスチックへの有力な対策として、世界に先駆けて制定したもので、マイクロビーズの製造を禁止した1月の法律に続くもの。また英国政府は、今年初めには英連邦諸国のプラスチック削減で海洋環境を保護する連合Commonwealth Clean Oceans Allianceを発足、100億ドルを拠出して、プラスチック削減に本腰を入れている。

マイクロビーズが海洋生物に及ぼす影響は深刻で、英国政府は、今回の禁止法の発効で年間何十億ものマイクロビーズが海洋に流れ込むことを防止できるとしている。環境庁長官Michael Gove氏は「マイクロビーズは小さいが、海の生き物にとって致死的であり、まったく必要がないもの。今後、ストローのようなプラスチック製品の禁止法も予定されている」という。