世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

帝京大准教授の新見氏「漢方は保険医療なのだから使うべき」

第5回Kampo Academiaプレスセミナー「漢方って何だろう——和漢と中医学、そして風邪」が20日、都内で開催され、講師の帝京大学医学部准教授の新見正則氏は、西洋医学で治らない病気に対して「漢方は保険医療なのだから使うべき」と訴えた。

新見氏は、日本における漢方医学を「モダン・カンポウ」「和漢」「中医学」の3種類に分類。このうち中医学は、証候名を無限に覚えなければならない“仮想病理概念”であるのに対して、和漢は証候名がない“方証相対”で、モダン・カンポウはあらかじめ決められた“フローチャート”に沿って誰でも処方できるエキス剤との独自の見解を披露。

このうち、モダン・カンポウは、「漢方診療が不要で、古典の読破も不要。処方選択に漢方診療が必須という臨床研究はない。患者のためになれば、西洋医は“道具”として漢方薬を使えばよい」(新見氏)と強調した。

実際、西洋医学で治らない患者に対して、モダン・カンポウを使うと「7割が満足する」(新見氏)。西洋薬で治らない病気に対して、漢方薬が有効である事実が大切で、西洋医にはまずモダン・カンポウで必要十分との考えを示した。

漢方薬が有益な理由として、「患者が喜ぶ」「患者が離れない」「医療費の削減になる」などを挙げた。このうち「患者が離れない」とは、主訴以外の不調も同時に治療できる漢方治療の特徴を表現したもの。「漢方薬を使えるようになって、使うのをやめた先生はいない」(新見氏)といい、保険が効く漢方薬の使用を勧めた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New
美容経済新聞

美容経済新聞は、日本の美容業界に特化した専門的なニュースを提供するメディアです。業界の動向やトレンド、企業情報、製品情報など、美容に関する幅広いテーマを取り上げています。 編集部では、美容業界の取材や情報収集、分析を行い、業界内外の最新情報を主に美容業界関係者に向けて発信しています。私たちは「キレイをふやす」を企業理念として信頼性の高い情報提供を通じて美容業界の発展に貢献すべく努力しています。

  1. 美容経済新聞社がLNE社(フランス)とライセンス契約を締結

  2. 伊藤超短波が監修するエステティックサロンがベトナムにオープン

  3. Saas型在庫管理ソフトの「Spes(スペース)」社が シードラウンドでの資金調達を実施

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP