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DICの化粧品向け顔料、原料調達に苦戦も下期に拡大目指す

印刷インキなどの製造販売を手掛けるDIC株式会社(東京都中央区)では、化粧品向け顔料について「酸化チタンなどの原料の一部調達難から、思惑どおりの生産ができない局面もある」(副社長執行役員の斉藤雅之氏)ものの、下期はさらに売上収益拡大を目指していく考えだ。

2018年12月期第2四半期の業績を見ると、化粧品用途などを含むファインケミカル事業の売上高は前年同期比0.2%減の673億円。化粧品用の一時的な出荷低調やその他顔料の需要減少などが影響したものの、「酸化チタンは、下期から改善傾向を期待している」(斉藤氏)。

同社の化粧用顔料事業は、2015年に表面処理の技術を持っている会社をM&Aにより取得し、本格的に展開。「2015年から2017年で、売上高は3割伸びていて、シェアも4%程度伸びている」(コーポレートコミュニケーション部長の中川真章氏)。

2018年7月には、香港のキャセイインダストリーズグループ(Cathay Industries Group)より、米国・インディアナ州バルパライゾ工場を生産拠点とする高純度酸化鉄顔料事業を買収した。同工場の高純度酸化鉄顔料は、口紅やアイシャドーなどのポイントメーク、化粧下地などのベースメークなど、広く化粧品用顔料用途に使用されている。

さらに、今後の販売分野であるBBクリームやCCクリームは、「すでにキャセイからは相当量を、米国の100%子会社のサンケミカル社が購入している」(斉藤氏)としている。

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