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ニキビの再発率は44%

これまで研究されてこなかったニキビの再発率についての調査報告が111日、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」オンラインに掲載された。

近年、増加傾向にある成人のニキビおよびニキビ再発率を背景に、生活の質(QOL)に大きな影響を与えるニキビの再発率およびQOL、生産性との関連を調査した。ニキビを主訴に、自発的に皮膚科を受診した15歳以上の患者1048人を対象に、オンラインでの自己管理質問票への回答を要請。ニキビ重症度の評価には、グローバルニキビ重症度(GEA)尺度を適用した。生活の質は、カーディフ・ニキビ障害指数(CADI)、SF 12 – 身体的スコア(PS)、およびSF 12 – 精神的スコア(MS)アンケートによって評価した。中/高校生における生産性の低下は学校の欠席で推定した。

448人(43%)は軽度、434人(41%)は中程度、および166人(16%)は重度のざ瘡だった。755人(72%)は中/高校生、267人(25%)は社会人、26人(3%)は無職だった。年齢層別人口では、68%(716人)が20歳以下で、平均年齢は20.26歳だった。ニキビの再発は、回答者の44%が報告していた。分析により、ニキビ再発者でQOLの低スコアが観察された。ニキビ関連の欠勤・欠席は5.7%の症例で記録されており、多変量解析で調整後、ニキビの再発が欠勤・欠席/生産性低下の重要な決定要因であることが証明された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

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