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肥満手術から10年後の”生活の質”追跡調査

スリーブ胃切除術から10年後の生活の質(QOL)を評価した研究結果が315日、「Obesity Facts」オンラインに掲載された。最も普及している肥満手術であるスリーブ胃切除術(SG)の目的のひとつにQOLの持続的な改善がある。一方で、手術後の大幅なリバウンドや逆流性食道炎の発症はQOLを低下させることが知られている。今回の研究では、体重の変化および逆流性食道炎の既往と術後10年のQOLの関連を調査した。

オーストラリアの大学病院で10年前にスリーブ胃切除術を受けた65人の患者に、肥満後生活の質指標(BQL)および健康関連QOL尺度(SF36)質問票への記入を依頼。うち48人(74%)から回答を得た。その結果、BQLスコアは 50%未満の体重減少または50%以上の体重減少の両患者間で有意差がなかった。逆流性食道炎がある患者とない患者では有意差が見られた。 50%未満の体重減少があった患者では、SF363/8のカテゴリーで有意に低いスコアを示した。逆流性食道炎のある患者では、すべてのカテゴリーで有意に低いスコアを示した。大幅な体重減少と逆流性食道炎は肥満術後の長期QOLを低下させることが分かった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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