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朝食抜きでも代謝や食欲ホルモンに影響なし

朝食を抜いても代謝やエネルギー摂取量に悪影響はなかったとする研究論文が329日、「Obesity」オンラインに掲載された。「朝食を抜くとむしろ太る」とはよく言われているが、今回の試験では、実際に肥満成人を対象に、朝食抜きによる代謝、エネルギー摂取量、および食欲に対する影響を無作為化比較試験で検証した。

参加者は朝食抜き(午後12時まで空腹状態)と朝食あり(午前7時までに700kcal摂取)の2グループに割り付けられ、6週間の介入試験を行った。評価測定値は、代謝試験結果(グルコース、インスリン、非エステル化脂肪酸)、食欲調節ホルモン(総/アシル化グレリン、ペプチドYY、レプチン)、および実験室試験日中のエネルギー消費量(食事誘発熱産生)パラメータなどとした。

その結果、朝食抜きによる代謝、食欲調節ホルモンに関しては最小限の影響しか見いだせなかった。自由に食べてもらった昼食の摂取量にも両グループで差はなく、食事による熱産生、総合的食欲スコアにも違いはなかった。唯一、朝食ありのグループでは、ペプチドYYの曲線下総面積に減少が見られ、食後の空腹評価が増大していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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