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吸い込んだPM2.5にも? ブロッコリーのデトックス効果

ブロッコリーの芽に含まれる成分が体内の大気汚染物質を排出するという研究結果が6月9日、「Cancer Prevention Research」オンライン版に掲載された。

中国でも大気汚染が激しいとされる、長江デルタ地帯にすむ291人の男女を対象に試験が実施された。試験の参加者は2群に振り分けられた。1群はブロッコリーの新芽をフリーズドライして粉状にしたブロッコリーの新芽からできた飲料を、もう1つの群ではライムやパイナップルでつくられたジュースを、12週間摂取した。ブロッコリーの飲料には、新芽の成分グルコラファニンおよびスルフォラファンが豊富に含まれていた。

参加者の尿および血液検査の検査、ブロッコリー新芽飲料の群で、発がん性物質ベンゼンの排出速度が61%増加、アクロレインの排出速度は23%増加しているころがわかった。研究者らは、細胞を保護するスルフォラファンの効果は体内で長期間続いており、ブロッコリーの新芽を摂取することで、いくつかの大気汚染物質のデトックスを促し、長期的な健康リスクを抑制する有効な手段であると結論している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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