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植物性たんぱく質主体の食事が健康な加齢と関連

植物性たんぱく質の食事摂取量を増やすと、不健康な老化を遅らせる可能性があるという研究結果が729日、「American Journal of Medicine」オンラインに掲載された。

動物性たんぱく質と植物性たんぱく質では健康に及ぼす影響が異なるが、不健康な老化との関係は不明である。今回の研究は、カナダの高齢者研究Seniors-ENRICA cohortから、60歳以上、1951人の参加者を対象に、たんぱく質の違いによる高齢者の不健康な加齢との関連を検討。200810年に登録した参加者の2012年、2015年、2017年のデータを追跡した。データに含まれる食餌性たんぱく質摂取量は食事歴を基に推定し、不健康な老化は52項目からなるhealth deficit accumulation index(健康欠陥蓄積指数)を用いて評価した。

その結果、2012年までに植物性たんぱく質からのエネルギー摂取量が2%以上減少した参加者と比較して、2%以上増加した参加者は3.2年間で健康欠陥蓄積指数による“赤字の累積”が少なかった。2017年までの調査結果も同様の傾向が見られた。動物性たんぱく質の摂取量と健康欠陥蓄積指数に関連性は見られなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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