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日焼け止めは体内のビタミンD生成を妨げない

日焼け止めを使うとビタミンDが不足するという仮説の結果が44日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

日焼け止めには皮膚がんの予防が期待されているが、一方で強力な紫外線防止効果でによりビタミンD欠乏症のリスクが高まる可能性があるという懸念はが根強く残っている。そこで今回の研究では、日焼け止めの使用とビタミンD 3または25ヒドロキシビタミンD25OHD)濃度との関連を既発表の報告のレビューで検討した。報告は19702017年に英語で出版された論文で、人工紫外線を利用した実験的なもの、または野外試験、観察試験とした。4件の実験的研究、3件の野外試験(2件は無作為化比較試験)、69件の観察研究が特定され、研究対象となった。

その結果、実験的研究の日焼け止め剤の使用は、人工紫外線への曝露によって誘発されるビタミンD 3または25OHDの生成を大きく無効化していた。無作為化野外試験では、中程度の防護効果を示す日焼け止め剤の毎日塗布の効果は見られなかった。観察研究では、日焼け止めと体内のビタミンD濃度にはほとんど関連性がないこと、または自己申告による日焼け止めの使用がより高い25OHD濃度と関連していることが判明した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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