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大気汚染地域に住む人の肌ストレスに効果のコメススキ抽出物

イネ科コメススキ属の植物Deschampsia antarticaの抽出物が皮膚酸化ストレスに効果があることを示した実験結果が529日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。

 Deschampsia antartica抽出物を含む新しいスキン・セラムの大気汚染による皮膚の損傷に対する有効性と保護効果を評価するために、前向きの単盲検28日試験を実施した。コメススキは南半球・北半球とも広く分布するイネ科の多年草。その一部は日本でも見られ、高山の荒地や瓦礫地の日当たりのよい場所に分布する。

 実験は都市化され大気汚染が深刻な地域(イタリア・ローマ)に住む、顔に3つ以上の暗濃斑が見られる20人の女性(平均年齢42歳)を対象に行った。研究の目的は、経皮水分蒸散量の測定による皮膚バリア機能に対するスキン・セラムの効果、比色分析によるスキン・セラムの効果を評価することだった。その結果、ベースラインと比較して、スキン・セラムは皮膚の水分量の有意な改善、暗黒班の有意な改善をもたらした。また、化粧品としての許容性に関して治療を受けた被験者の90%超によって非常によい評価を受けた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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