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酒さリスクと血管内皮増殖因子(VEGF)の関係

酒さ患者における血管内皮増殖因子の遺伝子多型を検討した結果が67日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンラインに掲載された。

 顔面の皮膚の炎症および血管の異常を特徴とする酒さの原因は特定されていないが、近年の研究では血管内皮増殖因子(VEGF)がその発症に関わると考えられている。今回の研究では、酒さ患者100人と年齢・性別でマッチさせた対照100人を症例対照研究で比較。ポリメラーゼ連鎖反応に基づくVEGF多型ならびに酵素免疫吸着法に基づくVEGFおよびVEGF受容体の血清中濃度を調査した。

その結果、VEGF遺伝子の+405C/G多型のヘテロ接合型およびホモ接合型では、酒さリスクがそれぞれ1.7倍、2.3倍上昇していることが確認された。紅斑毛細血管拡張型(最も一般的)酒さ患者では、酒さの重症度とVEGF遺伝子の+405C/G多型に有意な正の相関が見られた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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