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「朝型」女性は乳がんになりにくく、長時間睡眠は乳がんリスク

遺伝疫学研究のメンデルランダム(MR)解析による乳がんリスクと睡眠との関係を検討した結果が626日、「BMJ」オンラインに掲載された。

英国バイオバンクから女性156848人(うち乳がん患者7784人)およびBreast Cancer Association ConsortiumBCAC)から乳がん患者122977人と対照105974人のデータを対象とした。各々の自己申告によるクロノタイプ(朝型/夜型)、不眠症の有無、睡眠時間および睡眠の質と強く関連している遺伝的変異を特定し、乳がんリスクとの関連を検討した。

その結果、英国バイオバンクデータを用いた多変量回帰分析では、朝型と乳がんに逆相関、および、わずかに睡眠期間と不眠症の関連が認められた。クロノタイプに関連した341の一塩基多型(SNP)、睡眠時間に関連した91SNP、および不眠症の症状に関連した57SNPを使用した1サンプルMR解析では、乳がんリスクに対する朝型の乳がん予防効果を支持するエビデンスが得られた。しかし睡眠時間と不眠症との関連は不明瞭だった。BCACからのデータを用いたサンプルMR解析は、朝型の乳がん予防効果、および長時間睡眠の乳がんリスクへの悪影響が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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