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カフェインで褐色脂肪細胞の活性化を確認

カフェインの摂取は、エネルギー消費を促進する褐色脂肪細胞の働きに直接影響することを突きとめた研究論文が624日、「Scientific Reports」オンライン版に掲載された。

カフェインの摂取は体重の減少およびエネルギー消費の増加と関連している。しかし、褐色脂肪組織(BAT)の熱産生に関わるミトコンドリア脱共役タンパク質1UCP1)を活性化できるかどうかは不明だった。今回の研究では、in vitroおよびin vivoでのBAT熱産生に及ぼすカフェインの影響を調べた。

その結果、マウス幹細胞から分化させた脂肪細胞をカフェインに曝露させると、UCP1の量と細胞代謝の増加が確認された。また、ボランティアを対象に行った実験では、カフェイン摂取の直後に、褐色脂肪細胞が多い肩甲骨の周辺で熱が産生することがわかった。研究者らは、カフェインがBAT機能を促進することが観察され、この作用は成人において治療的に使用される可能性が示されたと述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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