世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

食物繊維とヨーグルトに肺がんリスク低下効果

腸の健康に良いとされる食物繊維とヨーグルトが肺がんリスクも低下させるという研究論文が10月24日、「JAMA Oncology」オンラインに掲載された。

食物繊維(プレバイオティクス)とヨーグルト(プロバイオティクス)は、腸内微生物叢と代謝経路を調節し、健康上の利点をもたらすことが知られている。今回の研究では、健康上の利点の中でも肺がんとの関連を調査した。

米国、欧州、およびアジアで実施された前向きコホート研究からの1 44万5 850人のデータを対象に、食物繊維およびヨーグルト摂取に関連する肺がんリスクをプール解析で検討した。中央値8.6年の追跡期間中に、1万8822件の肺癌症例が確認された。喫煙状況とその他の肺がん危険因子で調整後、食物繊維とヨーグルトの摂取量はどちらも肺がんリスクと逆相関を示し、この関連は非喫煙者で有意だった。ヨーグルト摂取量高値の食物繊維摂取量最高5分位群はヨーグルト非摂取の食物繊維摂取量最低5分位群に比べて、肺がんリスクが30%以上低く、相乗効果の可能性が示された。研究者らは、肺の発がんに対するプレバイオティクスとプロバイオティクスの潜在的な保護的役割を示唆している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP