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米国家庭医の半数以上が補完医療の利用に前向き

米国医師の補完医療推奨率を調査した結果が122日、「The Journal of Alternative and Complementary Medicine」オンラインに掲載された。

調査対象には、診療所を拠点とする医師の全国代表調査である2012年の全国外来診療調査(NAMCS PII)の医師誘導インタビューを用いた。2012 NAMCS PIIでサンプリングされた分析に適格な医師の加重応答率は59.7%だった。補完的な健康アプローチ(CHA)全体、およびCHAに含まれるマッサージ療法、ハーブ/非ビタミンサプリメント、カイロプラクティック/整骨療法、ヨガ、鍼治療などの個々の利用について調査した。また、医師の人口統計学的特性による推奨事項の違いを特定した。

その結果、マッサージ療法は最も多く推奨されていた(30.4%)。続いてカイロプラクティック/オステオパシー操作(27.1%)、ハーブ/非ビタミンサプリメント(26.5%)、ヨガ(25.6%)、鍼治療(22.4%)と続いた。一般医/家庭医によって最も一般的に推奨されたのはカイロプラクティック/整骨操作(54.0%)とマッサージ療法(52.6%)だった。米国のすべての医師のうち、53.1%が過去12か月間に少なくとも1つのCHAを患者に推奨していた。多変量解析により、医師の性別、人種、専門性、および居住地域がCHAの推奨事項の重要な予測因子であることがわかった。女性医師は男性医師よりもマッサージ療法を推奨する傾向が高かった(調整オッズ比1.76)、ハーブ/非ビタミンサプリメント(1.85)、ヨガ(2.16)、鍼(1.65)、を推奨する傾向が高かった。精神科医および小児科医は、CHAの推奨が少なかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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