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ボツリヌスとヒアルロン酸の臨床試験における人口統計

ボツリヌス毒素またはヒアルロン酸フィラーによる施術を受けた男性と少数民族の推定人口が1211日、「Dermatologic Surgery」オンラインに掲載された。

非外科的美容処置に対する関心は高まっており、その臨床試験も増加している。しかしその研究に登録された男性と少数民族の人口統計は考察されておらず、現実社会で非外科的美容処置を求める患者の実際を反映していない可能性がある。

今回の研究では、顔面のしわに対するボツリヌス毒素Aに関する無作為化臨床試験19件、およびヒアルロン酸注入に関する臨床試験22件を分析対象とし、参加者の民族性と性別に関するデータを収集、調査した。その結果、男性は全参加者の11.8%を占めていた。男性は、ヒアルロン酸試験(6.4%)と比較して、ボツリヌス毒素A試験(13.9%)でより多かった。白人は総参加者の67.1%を占めていた。アジア、ヒスパニック、および黒人参加者は、それぞれ研究参加者の16.8%、6.5%、および5.4%だった。研究者らは、これら2種の臨床試験における男性の割合は現実世界での人口統計を反映している。しかし、ヒスパニック系および黒人は、臨床試験で過小評価されていたと結論した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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