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コンニャクグルコマンナンの酵素加水分解抑制効果を確認

コンニャク由来のグルコマンナンが消化に関連する代謝にも好影響を与えるかを検討した論文が1213日、「Food & Nutrition Research」オンラインに掲載された。

可溶性食物繊維のコンニャクグルコマンナンはサプリメントとして摂取後に食後血糖応答を低下させる効果があることが証明されている。今回は、コンニャクグルコマンナンが消化に関連する代謝にも有益な効果をもたらすかどうかを検証した。オスのWistarラット80頭を対象に、コンニャクグルコマンナンを添加した麺を用いて試験を行った。ラットを以下の5つのグループに分けて比較した:市販の麺(対照)、中用量コンニャクグルコマンナンを添加した麺(MK)、予備調理した低用量コンニャクグルコマンナン添加麺(LKD)、予備調理した中用量コンニャクグルコマンナン添加麺(MKD)、事前に調理された高用量コンニャクグルコマンナン添加麺(HKD)。それぞれのグループで、Na + -K + -ATPaseの活性と、モチリン、コレシストキン、GLP-1、オレキシンといった腸ホルモンのレベル、消化管運動、食後のホルモン分泌におけるフィードバック機構への影響を評価した。

その結果、コンニャクグルコマンナンは小麦デンプンおよび小麦グルテンのin vitro酵素加水分解をほぼ用量依存的に抑制することが分かった。また、コンニャクグルコマンナンは、ラットの腸の代謝に影響を及ぼし、食後血糖の上昇を遅らせて満腹感を高める結果ももたらした。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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