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日焼け止め有効成分は1日で体内に吸収される

日焼け止め有効成分の体内吸収に関する研究論文が121日、「JAMA」オンラインに掲載された。

今回の研究調査では、日焼け止めの有効成分6種(アボベンゾン、オキシベンゾン、オクトクリレン、ホモサレート、オクチサレート、オクチノキサート)の体内吸収と薬物動態を評価した。また、米国食品医薬品局(FDA)の日焼け止め製品ガイドラインに記された、成分の体内吸収を0.5ng/mL未満を超えていないかを検討した。研究調査は、48人の健常者をローション、エアロゾルスプレー、非エアロゾルスプレー、およびポンプスプレーの4種の日焼け止め製品に割り付けた無作為化試験で行われた。それぞれの製品を体表面積の75%に1日目に1回、2-4日目に142mg/cm2を塗布し、参加者から34日間の血液サンプルを採取した。

その結果、研究調査開始1日目に、6種すべての成分の幾何平均最大血中濃度は0.5ng/mLを超えたことが確認された。主要評価項目に規定したUVA吸収剤アボベンゾンの最大血漿濃度はローション7.1ng/mL(変動係数73.9%)、エアゾールスプレー3.5ng/mL(同70.9%)、非エアゾールスプレー3.5ng/mL(同73.0%)、ポンプ式スプレー3.3ng/mL(同47.8%)だった。研究者らは、この結果をもって個人が日焼け止めの使用を控えるべきであることを示すものではないとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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