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カロリー制限食に粘稠性食物繊維の追加で効果大

カロリー制限食を実施している肥満患者への粘稠性繊維補給の影響に関する論文が320日、「European Journal of Nutrition」オンラインに掲載された。体重管理に重要な役割があると考えられている食物繊維の有効性は、粘稠性繊維(viscous fiber)摂取の増加に起因すると考えられている。食物繊維は不溶性・可溶性の区別とは別に、粘稠性、発酵性などの分類があり、分子が細かく粘りがある食物繊維を粘稠性繊維と称している。

今回の研究は、2019724日までにMEDLINEEMBASE、およびCochraneライブラリに登録された文献から、心血管疾患リスク因子を持つ肥満患者への4週間以上の制限カロリー食の一部に粘稠性繊維を加えた場合の効果を評価した無作為化比較試験を検索し、15件の研究を調査対象として選択した。

その結果、15件の研究(対象者:成人1347人)は、粘稠性繊維の補給により体重、BMI、体脂肪が大幅に減少したことを示した。ウエスト周囲への影響はなかった。証拠の確実性は体重、BMI、および体脂肪について「適格」と、ウエスト周囲は「低い」とされた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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