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長期的食事介入による腸内細菌叢への影響と回復力

健康的な食事介入、減量、腸内細菌叢がどのように関連しているのかを調査した研究結果が318日、「American Jorunal of Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

参加者は健康な低炭水化物または健康な低脂肪食を摂取している49名。本試験は別の大規模食事介入試験の一部として行われた。参加者には16SリボソームRNA遺伝子アンプリコンシーケンスを使用して、12か月間の腸内微生物叢の組成をプロファイリングし、食事と腸内細菌の関係を調査した。

それぞれの食事は介入開始後3か月で微生物叢に大きな変化をもたらした。この変化は食事内容で異なり、健康的な低炭水化物食で生じた細菌叢の14の分類学的変更が、健康的な低脂肪食では12の分類学的変更が確認された。減量後には2種の食事で7の分類学的変更が確認された。参加者は食事内容を遵守し、体重減少もみられたが、分類学的変更が生じた後、介入前の状態近くにまで戻ることがわかった。研究者らは、これらの結果が細菌叢の回復力を示唆しているとし、「この回復力は、人間の生理機能への長期的な変化のために克服する必要があるかもしれない」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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