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モイスチャライザー使用後のアレルギー性皮膚炎調査

比較的安全と考えられているモイスチャライザーに続発するアレルギー性接触皮膚炎を検討した結果が4月15日、「Journal of cutaneous medicine and surgery」オンラインに掲載された。

日常的に使用される化粧品であるモイスチャライザー(保湿剤)は、副作用が少ないか、全くないと考えられていることが多いが、まれにアレルギー性接触皮膚炎が発症することがある。今回の調査では、米国で一般的に入手できるモイスチャライザーのブランドAveeno、Cetaphil、およびCeraveの製品を対象に含有される成分を分析した。その後、標準的なパッチテストでアレルゲンの可能性を評価し、アレルゲンを高頻度または低頻度に分類した。薄層急速使用皮膚パッチテスト(T.R.U.E.テスト)、北米接触皮膚炎グループ(NACDG)スクリーニング標準シリーズ、および米国接触皮膚炎学会(ACDS)コアアレルゲンシリーズをパッチテストとして使用した。

その結果、Aveenoブランドの製品には12個、Cetaphilブランドの製品には14個、およびCeraveブランドの製品には9個の潜在的なアレルゲンが発見された。その大部分はまれであり、標準のパッチテストには含まれていなかった。一般的なパッチテストでは陰性でもアレルギー症状が治療に不応性である場合は、ターゲットを絞った方法でのアレルゲンテストの実施が望まれる。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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