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ニキビと過敏性腸症候群の関係

尋常性ざ瘡(ニキビ)と過敏性腸症候群の関連を調査した研究報告が528日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

多くの皮膚疾患は、機能性腸疾患のある人でより多く発症することが報告されている。今回の研究では、慢性的な腹痛と基礎となる器質性病変のない排便の変化を特徴とする機能性胃腸疾患である過敏性腸症候群について予備研究が行われた。対象は、尋常性ざ瘡患者300人と年齢・性別でマッチさせた健康な対照者300人。患者の58.3%に当たる175人は女性で、患者と対照の平均年齢はそれぞれ20.22±5.24歳と20.49±5.36歳だった。

その結果、患者の183人(61.0%)と対照の84人(28.0%)がROME IV診断基準に基づいた過敏性腸症候群と診断され、発症の頻度は患者グループで統計的に有意に高かった。ニキビの重症度を評価するglobal acne grading systemGAGS)のスコアと過敏性腸症候群診断、排便異常、腹部膨満、残便感の間にも統計的有意な関連が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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