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塩分が体内時計を調節している可能性

血中ナトリウム濃度が体内時計の調節と関連するという研究結果が7月9日、McGill Universityからニュースリリースされた。

同大学の元博士課程の学生だったClaire Gizowski氏と神経学神経外科のCharles Bourque教授によって「Nature」誌に発表された論文では、食塩水をマウスに注射すると脳の体内時計を支配する視交叉上核に関連するニューロンの活性化につながることを初めて示したものであるという。

日光は体内時計を調節する主要な因子として知られているが、生理学的要因が視交叉上核をどのように調節しているかは明らかにされていない。研究者らは、脳内の終板脈管器官にある食塩感受性が高いニューロンが、刺激によって通常は眠っている時間帯に体内時計を活性化させることを見出した。「これらの結果は、体内時計を高速化する方法が存在し、長時間の旅行や季節性の仕事のタイムスケジュールの変化により早く適応できる可能性を示唆している」とGizowski氏は解説した。研究者らは、通常の食事による血中ナトリウム濃度上昇による体内時計への影響と、ヒトにおいても同様の現象が起こるかを検討することを今後の課題としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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