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長期ビタミンD3補給にうつ予防効果は確認されず

長期・高用量でのビタミンD3補給とうつ病リスクとの関連を検討した結果が8月4日、「JAMA」オンラインに掲載された。

紫外線が照射されることでつくられるビタミンD3は、現在ではビタミンではなくステロイドホルモンの一種と考えられている。加齢とともにその生成量が減少し、不足することで骨粗しょう症、筋力低下などが発症しやすいことと関連する。ビタミンD3の不足とうつ病リスクとの関連を報告した論文は存在するが、長期的なリスク変化を追った研究はなかった。今回の研究は、米国で50歳以上の男女1万8353例を対象に、ビタミンD3(コレカルシフェロール2000IU/日)+魚油摂取グループ、またはプラセボ摂取グループに無作為割付した2×2要因デザインで実施された。

その結果、うつ病またはうつ病症状のリスクにグループ間差はなく、うつ病発症または再発にはグループ間で有意差はなかった。経時的な気分スコアの変化量にも差はなく、患者健康質問票うつ病尺度[PHQ-8]スコアの平均変化量はほぼ認められなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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