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タイ人の香料アレルギー有病率

タイ国内における香料アレルギー(fragrance allergy)の有病率、原因および症状の調査報告が10月19日、「Contact dermatitis」オンラインに掲載された。

パーソナルケア製品、室内フレグランス、洗濯洗剤や柔軟剤などによる香料アレルギーは接触アレルギーの最も一般的な原因の一つである。香料アレルギーは世界各国で増加傾向にあり、アレルギーに関する最新情報は、一次および二次予防措置に役立つと考えられた。今回の研究では、タイ(Kingdom of Thailand)における香料アレルギーの有病率、関連する要因および症状を調査検討した。実施された後ろ向き研究では、2012~19年までのデータから1032人のアレルギー患者を特定。香料アレルギーグループと香料アレルギーではないグループの患者の特徴を比較した。

その結果、1032人の患者のうち175人(17.0%)が香料アレルギーを有していた。フレグランスミックスIは最も高い有病率(9.4%)を示した。関連要因は高齢者、四肢の病変、金属アレルギーの病歴および期間だった。エポキシ樹脂とキク科植物への接触アレルギーは、香料アレルギーと有意に関連していた。コロホニウム(マツ科植物由来。以前はフレグランスマーカーとして提案されていた)とアレルゲンの間に有意な関連はなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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