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中国の高級化粧品eコマースでスキンケアが堅調

中国の高級化粧品のeコマースは堅調なようだ。 グローバル情報会社NPDグループは、中国プレステージビューティーEコマースの売上高は8月に7億1000万ドルを生み出したと、このほど発表した。前年同期と比べて61%の増加を記録し、なかでも、スキンケアの成長が際立った。

中国のスキンケア部門のeコマースの売上は前年同期比71%増加し、プレステージビューティー消費者の59%が8月にオンラインでスキンケア製品を購入したと報告。スキンケアカテゴリーでは、スキンケアセットとスキンケアキットが中国市場で最も人気のあるサブセグメントであり、売上の34%以上を占めた。欧米市場では、セット、キット販売はマーケティング方法としてあまり効果的でないと評価されることもあるが、中国市場ではスキンケア販売の強力な推進力であり、トップビューティーブランドは、この販売手法を率先的に採用している。スキンケアで2番目に大きなサブセグメントは、フェイスクリームで、8月の売上高は前年同期比70%の成長を遂げた。

NPDグループのAPACのマネージングディレクターのStanley Kee氏は、「消費者は今年、自宅で過ごす時間が増えたため、セルフケアに重点を置いてスキンケアのルーチンを変えた。 中国では生活が正常化し続けているため、より多くの製品を使用している消費者の多くは 新しいルーチンに固執する可能性が高く、スキンケアカテゴリーの成長維持に貢献する」などと述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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