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ビタミンDサプリが子供の重度アトピー改善効果示す

ビタミンD補給が子供のアトピー性皮膚炎の症状を緩和したという研究結果が11月3日、学術出版社のWILEYからプレスリリースされた。研究の詳細は同社の出版する「Pharmacology Research&Perspectives」に掲載されている。

今回の研究では、重度のアトピー性皮膚炎を持つ小児86人を対象に、アトピーの標準治療に加えたビタミンD経口投与の症状緩和効果を検討した。対象の小児はビタミンD3 1600IU/日またはプラセボのどちらかのグループに無作為化され、12週間毎日の投与を受けた。標準治療は局所1%ヒドロコルチゾンクリームの塗布だった。主要評価項目は試験終了時の平均湿疹面積および重症度指数(EASI)スコアの変化と、ベースラインから12週目までのEASIスコアの平均変化率とした。

その結果、平均EASIスコアはプラセボグループと比較してビタミンD投与グループで有意に低く、ベースラインからのEASIスコアの変化率は両グループで有意に異なった。これまでの研究で、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎へのビタミンDの効果が示されていたが、今回、ビタミンDが重度のアトピー性皮膚炎の臨床転帰も改善する効果的な補助療法となる可能性が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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