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肥満手術後の皮膚症状

肥満手術後の皮膚症状を調査した結果が12月9日、「BMC dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、肥満手術を受けた患者70人の皮膚症状の検査を実施。患者を体重減少が成功した患者グループ(50%以上の体重減少)と失敗したグループ(50%EBWL未満の体重減少)に分けて比較した。

その結果、減量に成功した46人の患者では、首、腋窩、鼠径部、毛孔性角化症(KP)、pebble fingersの有病率が有意に低いことを示した。しかし、脱毛症の有病率が有意に高いことが観察された。患者の要因で調整した後、KPおよびpebble fingersは減量に成功した患者では起こりにくいことが示された。手術前と手術後の比較で、空腹時血漿グルコース、ヘモグロビンA1c、およびトリグリセリドの有意な減少と、高密度リポタンパク質の増加が両グループで見られた。肝臓アミノトランスフェラーゼ(ASTおよびALT)の有意な減少、またビタミンB12の減少が減量に成功したグループで確認された。肥満術後の体重減少の成功は、代謝プロファイルの改善をもたらし、肌の改善が見られた。ただし、栄養補助食品が必要な場合があることも示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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