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アメリカ市場で求められるストレートヘア以外のヘアケア開発

アメリカ市場で2021年に求められるヘアケアの商品開発について、ストレートヘア以外の消費者のニーズに目を向ける必要があるようだ。グローバル市場調査会社ミンテルは、14日、このような調査結果を発表した。同社の調査によれば、アメリカ人の成人の過半数以上(56%)はストレートヘアではないという。ウェーブのかかった巻き毛またはコイル状の巻き毛の消費者が利用できる製品に関しては、選択肢は限られている現状があるようだ。

アフリカ系消費者を対象にするブランドが存在するにもかかわらず、より大きなブランドはこの市場向けの製品開発に時間を要していると、同社グローバルビューティー&パーソナルケアアナリストAndrew McDougall氏は指摘する。スキンケアやカラー化粧品と同じように、消費者はさまざまな髪の質感に合わせてさまざまなヘアケア製品を求めているので、2021年のステップとして、 未開拓のニーズにビジネスチャンスがあると予測している。

アフリカ系アメリカ人の46%は、特定のヘアスタイルを実現するためのスキルに自信を持っているが、過半数以上は、基本レベルのスキルもしくは自信がないという調査結果がある。髪は単なるスタイルステートメントではなく、アイデンティティの重要な部分でもあるので、アフリカ系アメリカ人の特定のニーズを認識した商品開発に期待が高まる。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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