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2種の肥満手術、11年後の転帰を比較

腹腔鏡下Roux-en-Y胃バイパスと腹腔鏡下スリーブ胃切除術の11年間の有効性と安全性を比較した結果が3月1日、「Obesity Surgery」オンラインに掲載された。

腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術を受けた396人と腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を受けた750人を対象とした。観察は2006年7月から2019年8月の間に実施され、毎年、体重、肥満度指数(BMI)、過剰な体重減少の割合、体重減少の割合、体重のリバウンド、および術後データを記録した。

その結果、手術後の最初の7年間で、体重減少率は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術群よりも腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術群で有意に高く、体重のリバウンドは腹腔鏡下スリーブ状胃切除術群と比較して腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術群で有意に低かった。手術後8年以降では、体重減少および体重リバウンドと手術法との関連は示されなかった。

今回の結果は、臨床的ではなく統計的に、腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術と腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の有効性は同等であることを示した。また、手術関連死亡率と重篤な合併症発症率に有意差はなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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