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マスクの長期使用でドライアイ悪化の可能性

フェイスマスクの長期使用とドライアイ症状との関連を調査した結果が6月1日、「Indian journal of ophthalmology」オンラインに掲載された。

ドライアイ症候群と診断された67人を対象に、コロナ禍での長期にわたるマスクの使用がドライアイ症状の悪化と関連しているかを調査。過去2カ月間でのマスクの使用頻度で対象者を2つのグループに分けた。グループAは週5日以上、1日6時間以上のマスク使用、グループはそれ以下の標準的な使用とした。ドライアイ症状の変化の評価にはドライアイ疾患特異的質問紙票(Ocular Surface Disease Index)を用い、2019年の秋に記録された各対象者のスコアとの比較で評価した。

その結果、全参加者の2019年秋のOSDIスコアの中央値は18.75。 2020年春のOSDI中央値は20.83で、ホッジス・レーマン推定量中央値の差は2.09だった。グループ分け後の比較で、ホッジス・レーマン推定量中央値の差は、グループAで5.21、グループBで1.04だった。著者らは、長期にわたるマスクの使用は、ドライアイ疾患特異的質問紙票スコアの増加に関連していることを確認した。しかし、マスクの使用がドライアイ症状の悪化の原因であるかどうかはまだ解明されていないと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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