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アメリカで化粧品のバーチャル試供が意外に浸透していない?

アメリカで化粧品のバーチャルに試すことが意外に浸透していないという実態が、7日、グローバル情報会社NPDのインサイトで明らかにされた。

最新のNPDメイクアップ・コンシューマー・レポートによると、今年の春の時点で、メイクアップの買い物が好きだと答えた買い物客は、わずか3分の1程度で、パンデミック前の調査結果41%より大幅に減少している。

化粧品の色合いが消費者に似合うかどうかを確認する方法の主流は実際に試すことだったが、コロナ渦、店舗でのテスターは撤去された。最近では、店内の拡張現実(AR)ミラー、スマホのARアプリなどバーチャルに試供体験ができる多数の方法が開発されているが、メイクユーザーの仮想体験に対する意識はかなり低い。同社の調査によるとメイクユーザーの半数は実際にメイクを仮想体験できることを知らない。 Z世代とミレニアル世代でも43%が知らないという。これらの世代が最新のテクノロジーに精通していることを考えると、この発見は非常に驚くべきことだと、同社マネージャー兼メイクアップカテゴリーアナリストの Natallia Bambiza氏は指摘している。 消費者に化粧品を仮想的に試すことができる便利で楽しいAR技術があることを認識させることは、プレステージ化粧品カテゴリの売上を伸ばすのに役立つ可能性がある、と同氏は述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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