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若返りのPRFMの効果を客観的に検討

若返り医療に用いられるPRFM(platelet-rich fibrin matrix)の皮膚への影響を検討した研究が、「Aesthetic Surgery Journal」7月号(Volume 41, Issue 7, July 2021, Pages 747–758)に掲載された。

研究は単一センターで30人(平均年齢49.9歳)の参加者を対象に12週間のランダム化プラセボ対照試験として実施された。Canfield VISIA Complexion Analysis Systemによって、治療前と治療後の合計VISIA皮膚スコアの差を6週および12週の測定で評価した。

その結果、6週間での総VISIAスコア中央値の変化は、PRFMグループで-1.77、生理食塩水グループで-0.73だった。グループ間でスコアの変化が有意に異なる唯一の皮膚パラメーターはテクスチャーだった。12週間でのスコア中央値の変化は、PRFMグループで-1.31、生理食塩水グループで-0.76だった。個々の皮膚パラメーターのいずれについても、スコアの変化に統計的有意性はなかった。これらの結果から、PRFMはプラセボ(生理食塩水)と比較して客観的に肌の質を改善すること確認できた。テクスチャーは、PRFMで大幅な改善が見られた唯一の皮膚パラメーターであり、フィラー剤としてのPRFMの役割と一致している。結果は少なくとも6週間持続する可能性も確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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