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マスク着用時のドライアイ、上縁部のテーピングで改善

N95マスクの上縁部のテーピングによる眼表面安定性およびドライアイ症状の改善効果を検討した論文が1月13日、「American Journal of Ophthalmology」オンラインに掲載された。

N95フェイスマスクを使用している医療従事者50人の50眼を対象に(平均年齢26.7±3.67歳)、マスクの上縁部を鼻梁にテープ固定することによる眼表面パラメータ、主観的ドライアイスコアおよび視力への影響を検討。テーピングなしマスクで8時間勤務終了時とテーピングありマスクで8時間勤務終了時に実施した評価を比較した。主要評価項目は非侵襲的涙液層破壊時間(NIBUT)の変化量とした。副次的評価項目は症状スコア、涙液油層厚(LLT)、涙液層破壊時間(TBUT)、シルマーI検査、涙液メニスカス高(TMH)、浸透圧および視力とした。

その結果、テーピング後にNIBUT、TBUT、LLT、TMH、角膜染色スコア、涙液浸透圧の眼表面安定性の有意な改善が見られた。視力、シルマーI、ドライアイ疾患特異的問診票のOSDIスコアに有意な変化は見られなかった。参加者の68%が症状改善を報告し、NIBUT、TMH、LLT、TBUTの変化とよく相関していた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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