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肥満の増加で乳がん・前立腺がんが減少

大規模データ解析により、肥満の増加による乳がんおよび前立腺がんリスクの低下が確認されたことが1月18日、「Scientific reports」オンラインに掲載された。

乳がんと前立腺がんは、それぞれ女性と男性で1番目と2番目に多いがんである。今回の研究では、UKバイオバンクおよび公表されたデータにおける乳がんおよび前立腺がんリスクに対する肥満症の因果関係を調査することを目的とした。メンデルランダム化(MR)解析を使用して、ボディマス指数(BMI)、体脂肪率、ウエスト周囲、ヒップ周囲、およびウエスト/ヒップ比の因果関係を評価した。

その結果、UK Biobankの参加者では、BMI、ウエスト周囲、ヒップ周囲の増加により乳がんのリスクが低下し、ウエスト周囲とBMIの増加により前立腺がんのリスクが低下することがわかった。この結果は、公開されたデータのtwo-sample-MR解析で確認された。結論として、今回の結果は、乳がんと前立腺がんのリスクに対する肥満の保護効果を示しており、現在がんの危険因子として挙げられている肥満を再評価する必要性を示唆した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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