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ニキビへのイソトレチノインとレーザー併用の効果

尋常性ざ瘡治療の低用量経口イソトレチノインと組み合わせた低レベル光線療法の有効性と安全性を検討した無作為化分割顔面研究の結果が7月13日、「Lasers in medical science」オンラインに掲載された。

一般的な皮膚病である尋常性ざ瘡(ニキビ)は、イソトレチノインは中等度から重度のニキビの第一選択治療ですが、その効果の発現は遅い。光ベースの治療法はニキビ治療に広く使用されているが、治療スペクトルが狭い(500~600nm)DPLマシン(Delicate Pulsed Light)に関する報告は不足している。中等度から重度のニキビを有する36人の患者を対象に、DPLマシンを使用した低レベルレーザー療法と組み合わせた低用量経口イソトレチノインの有効性と安全性を調査した。全員に低用量の経口イソトレチノイン(10~20mg/日)が投与された。顔の両側は、4回の治療セッション(0、2、4、6週)でDPL治療(6~9J/cm2)を実施および非実施に割り当てた。33人の患者が研究を完了した。

研究の終了時に、GAGSの改善はDPLとイソトレチノインを組み合わせた側で70.88%、イソトレチノイン単独療法側では62.12%だった。丘疹数の改善は、DPLマシンと併用側で61.58%、対照側で43.33%、面皰は63.15%、43.30%だった。10週目のTEWLとメラニンおよび紅斑の指標も、DPL併用療法でより良い結果を示した。発症したすべての副作用は一時的で許容範囲内だった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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