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女性のヨウ素摂取の重要性と知識のギャップ

女性に対するヨウ素摂取の重要性を検討した英国での調査の結果が7月8日、「Journal of Nutritional Science」オンラインに掲載された。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成と胎児の神経新生に必要である。今回のレビューでは、英国の出産適齢期の女性と医療専門家 (HCP) の間のヨウ素に関する知識と認識を調査した。「ヨウ素の知識」と「ヨウ素の認識」という検索用語を用いて論文を検索した。質問票と質的方法を使用した4つの研究によると、英国の出産適齢期の女性のヨウ素に関する知識は乏しいことがわかった。女性らはヨウ素の食事源についての知識に自信が持てておらず、臨床ケア中にHCPから要素に関連する情報を一貫して提供されていなかった。助産師は妊娠中の食事情報の主な提供者として認識されており、助産婦自身も栄養アドバイスを提供するという役割の重要性を認識していたものの、その準備はできていないと感じており、栄養上の懸念に対処する自信が持てないと考えていた。しかし出産前ケアのガイドラインにヨウ素を含めることで、いくらか改善が見られた。

HCPの知識を向上させ、妊娠中の女性や妊娠を計画している女性に効果的に情報を伝達することは、妊娠中に特に懸念されるヨウ素状態の改善に役立つ可能性があることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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