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カナダの美容業界は2022年上半期に最も成長した産業

カナダの美容産業は、2022年上半期に国内で最も成長した産業で、売上高が2019年のレベルに完全に回復したようだ。グローバル情報会社NPDグループが、9月21日リリースした調査結果によると、2022年1月〜6月にかけて、高級美容小売チャネル内で販売された美容製品は14億ドルで前年同期比32%増加した。販売数は前年同期比29%増加し、平均販売価格は前年同期より2%上昇した。

NPD グループのカナダ美容業界アナリストのAlecsandra Hancas氏は、「2022年上半期、消費者が旅行、イベントを再開し始め、ショッピングがオンラインから実店舗に戻っており、香水 、オードパルファム、ヘアケア製品、メイクアップファンデーションの売上高が上位に入った」と述べている。

2022年上半期の美容製品の実店舗での売上は前年同期より52% 増加しており、この売上の総利益のほぼ半分 (42%) は化粧品販売によるもので、今期、化粧品は最も急速に成長しているカテゴリーに浮上した。ただ、プレステージ化粧品の売上は全盛期に至っておらず、2019年のレベルにまで回復していない。

販売チャネルの動向として、実店舗へ大幅にシフトしているものの、オンライン販売はパンデミック前のレベルと比較して依然、高い水準を維持している。オンライン販売で堅調なカテゴリは、ヘアケア製品で、、ヘアケア製品の売上は前年比で 36% 増加しており、このカテゴリーはパンデミック前よりも3倍重要になっているという。2022年下半期、重要なホリデー ショッピング シーズンが近づくにつれ、カナダの美容業界は、より発展したeコマースチャネルによって、さらに良い業績が期待されている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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