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毛穴とニキビ病変へのカーボンピールレーザーの効果確認

肌の質感、毛穴、ニキビ病変を改善するためのカーボンピーリングレーザー治療を評価した研究結果が11月18日、「Medicina」オンラインに掲載された。

カーボンピールレーザー治療は、毛穴の縮小とニキビ病変の治療を伴う、肌のキメの改善を目的とした、カーボンマスクを顔に約10分間適用した後、Qスイッチ1064nmレーザー照射するという方法である。その作用メカニズムは、レーザーの効果により、皮膚の粒子に結合したカーボン(炭素)が除去され、生成された高温により皮脂腺による皮脂の生成が減少し、クチバクテリウム アクネスの複製が抑制されるというものである。

この方法は約20年前に登場したが、その有効性と安全性を裏付ける科学的データはごく最近、小規模なケース シリーズで報告されたばかりである。今回は、2022年1月から5月までに個人診療で治療を受けた患者を対象としたレトロスペクティブ研究を実施した。今回の研究は対象の患者数が少ないこととレトロスペクティブ研究というデザインによる制限があるものの、標準化された技術で行われるカーボンピールレーザーが、毛穴の開きやニキビ病変を持つ患者にとって効果的で安全な治療法であることを示した最初の研究である。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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